アニサキスとは
アニサキスとは線虫の一種です。寄生虫であり、魚の内臓などに住み着きます。最初に大型の哺乳類の中で産卵が行なわれ、その後卵が海中に排出されます。
その卵はプランクトンに食べられ、その後プランクトンは他の魚に捕食されます。例えばイカやサバなどによって捕食された場合、その内臓部分で巣くいます。その後クジラやイルカなどに魚が捕食されます。
この一連のプロセスの中でアニサキスにかかった魚が漁獲され、最終的にその魚が私たちの食卓にのぼってしまうことがあります。
その場合お腹の中でアニサキスが胃腸にダメージを与えてしまい、激しい腹痛に襲われることがあります。アニサキス症には種類があります。胃アニサキス症と腸アニサキス症です。
また症状の程度にも違いがあります。比較的軽微なものもあれば、持続する激しい腹痛や吐き気や嘔吐が伴うタイプもあります。
屋内の症例は数百から1千件ほどあると目されています。原因となる魚としてはサバが最も有力候補として名前が挙げられますが、場所によってアジやイワシ、ホッケ、サケ、たらなど別の魚も挙げられます。
アニサキスの見つけ方と完全な処理方法
アニサキスに対する有効な治療法は基本的にはありません。アニサキスを除去する摘出手術を行なうことがあります。しかし死滅するのを待つだけの対症療法が行なわれることもあります。
そのためできるだけアニサキスに規制されないように意識する必要がある。予防として最も有効と言えるのは魚介類の生食を避けることです。
とはいえ寿司や刺身などを食べるのを止めるのはあまり現実的ではないかもしれません。その場合は内臓を生で食べない事を意識してください。また-20度で1日以上冷凍処理を行なうと良いでしょう。
アニサキスの見つけ方
アニサキスはバクテリアのように目に見えないものではありません。目視で確認することが可能です。サバを初め、先述の魚を1匹で購入した場合は、内臓部分やその付近にアニサキスがいないかしっかり確認しましょう。
アニサキスの幼虫は長さが2、3センチほどあります。注意して見る事で発見することは可能なため、少々お時間をかけて探してみてください。
ちなみに塩や醤油やわさびや酢などでは死滅しないため、これらの調味料を使うだけで満足しないようにしてください。